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浄化槽の清掃料金はいくら?5人槽の相場と年1回の義務を人槽別に整理

要点まとめ
  • 5人槽の清掃は、業者相場で8,000~15,000円と言うサイトもあれば、15,000円~30,000円2~5万円と書くサイトもある。和歌山市の合併処理公定額は34,670円
  • 清掃は推奨ではなく義務。浄化槽法で年1回以上、全ばっ気方式はおおむね6ヶ月に1回以上
  • 料金のばらつきは、人槽・合併/単独・市町村の公定額か自由見積もりかで説明できる。単一の相場は存在しない。
  • 清掃と保守点検法定検査は別料金。年間の維持費は清掃だけでは終わらない。
  • 見積もり前に、自宅の人槽数と処理方式、市町村の許可業者・公定額表を確認する。
2026年7月12日時点——「相場」が一つに決まらない理由

5人槽の清掃を検索すると、8,000円〜15,000円と書く資料もあれば、15,000円~30,000円、2~5万円、26,000円、和歌山市合併の34,670円まで並びます。どれかが偽物というより、民間の相場記事・高めの業者レンジ・自治体の公定額という三種類の表を同時に見ていることが多いです。

清掃の頻度も誤解されやすい。浄化槽法で年1回以上が義務であり、全ばっ気方式はおおむね6ヶ月に1回以上です。上尾市の公表でも「最低年1回(全ばっ気方式は、おおむね6ヶ月に1回以上)」とされています。「タンクが満タンになってから」は法律上の基準ではありません。

金額を読む前に、人槽数・合併か単独か・市町村の公定額表の有無を揃えてください。釧路市のように「使用状況等によって変動」とだけ書く自治体もあれば、和歌山市のように人槽別に金額を示す自治体もあります。

「5人槽の清掃はいくら?」と検索すると、同じ画面に8,000円台と5万円近い数字が並びます。どちらか一方が誤りというより、料金表の種類の違いがほとんどです。

1つ目は民間の相場記事です。悠ホーム株式会社の資料では、通常清掃の料金は5人槽8,000円〜15,000円・7人槽10,000〜17,000円・10人槽12,000〜20,000円という並びになっています。人気ランキング.comも5人槽を8,000〜15,000円とし、全体の目安を1回1〜2万円としています。

2つ目は、同じ民間でもやや高めのレンジです。LINKハウスは5人槽で15,000円~30,000円。解体エージェントやクラッソーネは2~5万円で、修復ナビになると5人槽26,000円・7人槽35,000円・10人槽50,000円まで上がります。

3つ目が、性格の違う数字——自治体の公定額です。和歌山市の合併処理では5人槽34,670円・6人槽37,500円・7人槽40,430円・8人槽43,360円・10人槽46,200円と定められ、単独処理の5人槽は23,030円です。深谷市の7人槽・年1回は32,650円/回。業界まとめでは、清掃相場レンジとして32,650円〜46,200円という幅も挙げられます。

つまり「相場」という一語では足りません。人槽数と処理方式(合併と単独の別)、公定額と自由見積もりの別——この3点を先に揃えてから金額を確認する必要があります。

年1回以上の清掃は浄化槽法の義務

ここで誤解が多いのは頻度です。「タンクがいっぱいになったら呼ぶ」と思っている持ち主は少なくありません。しかし浄化槽法により、清掃は年1回以上の実施が義務付けられています。

上尾市の公表資料では、清掃回数を「最低年1回(全ばっ気方式は、おおむね6ヶ月に1回以上)」としています。環境省令・浄化槽法第10条第1項に基づく回数であり、業者の「おすすめ」ではありません。全ばっ気方式を使っている場合は、半年に1回以上が目安です。

満タン前に業者から「清掃時期です」と連絡が来ても不思議ではありません。法律上の回数と、汚泥の実際の堆積量は一致しないことがあります。実際、清掃動画のコメント欄には、まさにこの「満タン前の清掃案内」に戸惑う持ち主から、こんな相談が寄せられています。

はじめまして 浄化槽の清掃の頻度のことで検索していたら出て来たのでご質問させていただきたいと思って 私は顧客側です 本日浄化槽の点検業者から、清掃時期ですと言われました。 一年に一度やらないといけないことはわかっていますが、 今までは一杯になってから掃除していました。 その前に清掃頻度が多くて業者に相談したら、ティッシュペーパーなどを流さなければ長く汲み取りしなくて済むと言われその通りにしたらなんと7年も汲み取りしなくて済みました。 今回、同じようにティッシュは流していないのに2年経つので汲み取りをと言われました。 これは満タンではないのに掃除を言われているのではと思っているのですが、満タンになっていないのに掃除しないといけないものなのでしょうか? ちなみに7人そうで、おとな2人が使用しています。 長々と失礼いたしました。

いなかの浄化槽 · 【ダイキXE型】浄化槽清掃を怠ると大変!5人槽の清掃手順紹介

7人槽で大人2人暮らし——この条件なら、相場表のどの列を見ればよいかは人槽の欄で決まります。頻度は「いっぱいになるまで待つ」ではなく、年1回(全ばっ気なら6ヶ月)が基準です。

人槽別の料金(相場と公定額)
人槽民間相場の例和歌山市・合併
5人槽8,000~15,000円 / 15,000円~30,000円 / 2~5万円 / 26,000円34,670円(単独23,030円)
7人槽約10,000~17,000円 / 35,000円40,430円
10人槽12,000~20,000円 / 50,000円46,200円

全体の目安として1回1〜2万円、または32,650円〜46,200円のレンジを示す資料もあります。深谷市7人槽・年1回は32,650円/回です。ミツモアは50,000円以下、エムエムインターナショナルは5人槽くらいまで50,000円程度とする記事もあります。

人槽別の料金表(相場と公定額の並列表)

次の表は、複数の商業資料と和歌山市の公定額を並べたものです。5人槽で8,000円台と34,670円が並ぶ理由を示しています。

人槽民間相場(複数サイト)和歌山市・合併処理(公定額)
5人槽8,000~15,000円 / 15,000円~30,000円 / 2~5万円 / 26,000円34,670円(単独処理は23,030円)
7人槽約10,000~17,000円 / 35,000円40,430円
10人槽約12,000~18,000円 / 12,000~20,000円 / 50,000円46,200円

ミツモアは5人槽などタイプによらず50,000円以下、エムエムインターナショナルは5人槽くらいまで50,000円程度と書いています。一方で悠ホームは汚泥多量・追加作業ありの場合に15,000円〜20,000円程度としています。

釧路市の公的資料では、浄化槽の清掃費用と汚泥くみ取り費用は「使用状況等によって変動」とされ、一律の金額は示されていません。全国に1つの相場表があるわけではない、ということです。

年1回以上清掃の法定最低回数(通常方式)
6ヶ月に1回全ばっ気方式の目安回数
8,000~15,000円5人槽・民間相場の一例
34,670円和歌山市・合併5人槽の公定額

清掃料金に上乗せされるもの

見積もりの内訳を確認しないと、後から請求が膨らみます。

清掃本体のほかに、保守点検料(年4回程度)、法定検査料(年1回)、ばっ気ブロワーや放流ポンプの修理費が別建てになることがあります。清掃と保守点検を同一業者に依頼している場合でも、請求書の項目は分かれているはずです。詳しくは保守点検の記事法定検査の記事を参照してください。

バキュームカーの出動距離や、汚泥量が想定を超えた場合の追加作業でも料金は変わります。悠ホームの例では、汚泥多量・追加作業ありで15,000円〜20,000円程度とされています。

合併処理と単独処理の違いは、合併と単独の比較で整理しています。人槽の算定方法は人槽の算定が参考になります。

ちなみに、料金の話ばかりが先に立ちますが、解説動画のコメント欄には現場の労働をねぎらう、こんな声もあります。

ほんとこういう清掃業者って大変だと思うわ。 高級取りであるべきですわ

kanei bikacenter · 【閲覧注意】下水道・浄化槽・汲取り式の違い

「高い」と感じる金額の多くは、清掃単体ではなく保守点検・法定検査・設備修理を合算した年間維持費です。清掃業者側からも、管理費や清掃費への不満は聞かれる一方で、現場の稼ぎは決して余裕があるわけではないという声があります。設置費用と年間維持費の記事では、初期費用とランニングコストを分けて扱っています。

市町村に確認すべき3つのこと

見積もりを取る前に、市町村の環境課または下水道・浄化槽担当に次を確認してください。

1つ目は、許可清掃業者の一覧と公定額表の有無です。公定額がある自治体では、表に載っていない業者に頼んでも金額の目安はその表が基準になります。

2つ目は、清掃記録の提出先です。実施後に記録を保管・提出する義務があり、記録がないと保守管理が不完全とみなされる場合があります。

3つ目は、清掃と保守点検・法定検査の担当が同じかどうかです。業者が分かれている地域では、それぞれに見積もりが必要です。

編集部の見解:5人槽で8,000円と34,670円の差は、どちらかがぼったくりというより、自由相場と自治体公定額という算出根拠の違いによるものです。比較するなら、同じ人槽・同じ処理方式・同じ地域の表同士で行ってください。年1回の義務を「満タン待ち」に置き換えるのは、法と現場の両方で不利になります。清掃を先送りにした結果、浸透桝の詰まりや放流不良で修繕費が跳ねるパターンのほうが、定期清掃の積み重ねより高くつくことがあります。

清掃は市町村の許可を受けた清掃業者に依頼してください。無許可業者への依頼や、汚泥の不法投棄は法律で禁止されています。見積もりに作業内容(汲み取り・洗浄・記録作成)と処分費用が含まれるかを書面で確認し、清掃記録は少なくとも2年間保管するのが一般的です。

下水道へ切り替える場合

清掃・点検・検査の手間と費用を合算し、下水道の利用料と比較する持ち主もいます。切り替え工事費は別途かかります。下水道への切り替えでは、接続工事の費用感と手続きを扱っています。浄化槽を残したまま維持するか、切り替えるかは、清掃料金単体ではなく年間の総コストで判断するのが現実的です。

5人槽の清掃はいくら?

8,000~15,000円から34,670円(和歌山合併)まで幅がある。自治体の公定額表を先に確認する。

何年に1回?

年1回以上が義務。全ばっ気方式はおおむね6ヶ月に1回以上。環境省令・浄化槽法第10条第1項に基づく。

満タン前に清掃を言われるのはおかしい?

法律上の回数と汚泥の堆積は一致しない。年1回の義務は満タン待ちではない。

追加費用は?

汚泥多量・追加作業で15,000円〜20,000円程度となる例がある。バキュームの出動距離でも変動する。

清掃と点検の違いは?

清掃は汲み取り作業。保守点検・法定検査は別料金の別義務。

よくある質問

浄化槽の清掃料金の相場はいくらですか?

5人槽だけでも、8,000~15,000円、15,000円~30,000円、2~5万円、26,000円、和歌山市合併の34,670円など複数の数字が並ぶ。7人槽は約10,000~17,000円から40,430円(和歌山市合併)まで、10人槽は12,000~20,000円から46,200円まで幅がある。業界サイトでは1回1〜2万円、または32,650円〜46,200円のレンジも示される。地域と人槽で必ず確認する。

清掃は何年に1回必要ですか?

浄化槽法により年1回以上が義務。全ばっ気方式の浄化槽は、おおむね6ヶ月に1回以上。汚泥が満タンになる前でも、法律上の回数は守る必要がある。

市の公定額と業者の見積もり、どちらが正しいですか?

どちらも存在する。和歌山市のように合併5人槽34,670円・単独5人槽23,030円と公定額を示す自治体もあれば、悠ホームなどの業者資料は5人槽8,000~15,000円と書く。自治体が指定する許可清掃業者なら公定額、自由契約なら相場表が目安になる。

清掃と保守点検は同じですか?

違う。清掃(汲み取り)は汚泥をバキュームカーで吸い出す作業。保守点検は年4回程度の機器点検で、別料金がかかる。法定検査もまた別の年1回の検査である。

清掃をしないとどうなりますか?

汚泥が溜まり処理能力が落ち、臭いや逆流の原因になる。浄化槽法上の義務違反となり、自治体から指導・勧告を受ける可能性がある。清掃記録は保管しておく。

料金を安くする方法はありますか?

トイレットペーパーや油脂の過剰流入を抑え、汚泥の堆積を遅らせる。複数業者から見積もりを取り、市町村の公定額と比較する。保守点検とセットの契約か、清掃単体かで内訳を確認する。

松本 大輔

浄化槽・生活排水 調査編集

浄化槽法や自治体の要綱、メーカー資料、実際の見積もり、そして持ち主の体験談を突き合わせて、浄化槽と生活排水処理の独立系ガイドを執筆・編集しています。業者でも販売店でもない立場から、費用と義務の「本当のところ」を整理するのが仕事です。

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